
小学校の入学を心待ちにしていらっしゃるご家庭も多いかと思います。
楽しい小学校生活の中で不意にケガをされることがあり、保健の先生と一緒にクリニック受診となるケースがあります。保護者の方は突然の出来事でびっくりされて学校やクリニックに駆けつけてくださいますが、そのようなことにならないように、これまで近隣の学校医をさせて頂いた経験をもとに、眼外傷に対する予防策を兼ねていくつかご紹介させて頂きます。
→すぐに受診してくださり、細隙灯顕微鏡で診察したところ、幸いな事に鉛筆の芯は角膜に刺さっておらず、角膜上皮が軽度剝がれていた程度で済みました。
これがもっと深く刺さっていたら、また、角膜を貫通して目の中で折れてしまっていたら、眼内異物混入で緊急手術を目的に大学病院にご紹介が必要になります。場合によっては視力低下をきたすことになるので、普段から是非ご注意頂きたいと思っています。
対策
赤青鉛筆の両側を削らずに、片方ずつ削って赤・青1本ずつご準備することをお勧めします。
近隣の100円ショップに行くと赤青鉛筆が2本セット100円で購入できますので、1本ずつ削って使用してください。
既に両側を削ってしまった方は、片方の先にキャップを使用して頂くことをお勧めしますが、キャップをすると全体の長さが長くなってしまい筆箱にしまえない、ということもあるかもしれません。低学年の特に1,2年生は座高が低いので、真新しい赤青鉛筆の先とお顔の距離が近くなり特に危険ですので、上手に工夫して使用されることをお勧めします。
→よくあるケガです。角膜を深く削ってしまったり、結膜が切れて出血しながら来院したお子様もいらっしゃいましたので、注意が必要です。
対策
先が丸いプラスチックになっているタイプの傘のご使用をお勧めします。また、ご家庭でも、傘を開く練習をして頂いたり、周りへの配慮をお子様にご指導して頂くことをお勧めします。
→こちらもよくあるケガです。②の傘の件と同様に、角膜と結膜に傷をつけることがあります。金具は大きな金属でできているので、場合によっては傘の先よりも大きな傷になることがあります。
対策
ランドセルの開閉時には周りに人がいないかを確認するようにご家庭でもご指導をお願いします。
→角膜に傷ができたり、結膜が切れて出血する場合があります。場合によっては、折れた枝がささったまま取れない、ということもあります。植物の枝は細菌や真菌(カビ)などが多く含まれることがあり、早急な処置や治療が必要です。角膜のキズから角膜潰瘍に移行すると緊急性があります。
対策
植木のそばには近寄らない、木の枝が出ているような所では遊ばない。木の枝が目に刺さったら大変なことになるので普段から注意するように、と、ご家庭でもご指導をお願い致します。
