マイサイトワンデーの近視抑制効果とお勧めのポイント~日本国内の治験のデータより~

マイサイトワンデーの近視抑制効果とお勧めのポイント
~日本国内の治験のデータより~

近視進行抑制治療のための多焦点ソフトコンタクトレンズ:マイサイトワンデーが日本で初めて承認され、2026年2月から国内で販売されました。当院でも3月30日から採用しております。
2019年に米国でFDAの承認を取得し、現在は40ヵ国以上で発売され、既に世界で約20万人を超える小児が使用しています。
単焦点の通常のソフトコンタクトレンズや遠近のソフトコンタクトレンズなど幅広く手掛けるクーパービジョン社が開発したものです。
海外の臨床試験では、3年間使用でのマイサイトワンデーでの屈折抑制率は59%、眼軸長抑制率は52%と報告されています
近視進行抑制の効果は人種によっても差異が出ることがわかっており、果たして国内ではどうなのか?ということになりますが、2026年4月の日本眼科学会という大きな学会で、日本国内での治験の結果が報告されていました。

≪日本国内の治験での有効性≫ 
(マイサイトワンデー2年間での使用)
      ★屈折抑制率   50%
      ★眼軸長抑制率 46%

海外での臨床試験のデータよりは少々劣るものの、かなり高い近視進行抑制率であり、オルソケラトロジーと同等レベルの有効性がある、と報告されています。以下はオルソケラトロジーと比較した主なメリットとデメリットです。

≪メリット≫
  • 装用時に違和感が少ない
  • 1日10時間以上週6日装用を推奨されており、装用時間が長いが、角膜内皮細胞密度の低下は報告されていない。
  • 1dayの使い捨てのため、ケア用品が不要で衛生的
  • 角膜感染症の発症は極めて稀で、これまでにも重篤な有害事象は報告されていない。
  • -10.00Dまでの強度近視でも使用可能
  • 途中で中止してもリバウドが殆どない
  • 1ヵ月~3ヵ月単位でのお支払いで“分割払い”&途中の中断も可能
≪デメリット≫
  • 自分自身でコンタクトレンズの着脱ができないと使用できない
  • 単焦点ソフトコンタクトレンズやオルソケラトロジーから移行する場合は、当初の見え方に違和感があるため、慣れるまでに数日かかる。
  • 1年間での費用はオルソケラトロジーよりもやや高額。
  • 水泳時は使用不可

賛否両論ありますが、以下の場合はマイサイトワンでーがお勧めです。

≪マイサイトワンデーのお勧めパターン≫
  • -4.00D以上の近視がある場合
  • オルソケラトロジーを希望していたが、角膜形状が合わずできなかった場合
  • オルソケラトロジーのレンズの装用感が悪くて装用できなかった場合
  • 中学・高校受験で忙しく、睡眠時間が短めで角膜感染症などの心配をしたくない・途中で中止してもリバウドがなく安心して使用したい場合
  • 10歳以上でコンタクトレンズの装用をご自分でできるお子様で、眼鏡を外したい、スポーツをしたい、でもオルソケラトロジーのような固いレンズが苦手、という場合
  • オルソケラトロジーを使用中だが、アレルギー性結膜炎により使用中断することがしばしばあり、レンズの劣化によるレンズ買い替えが必要なタイミングにあるとき

オルソケラトロジーと同程度の有効性があり、リバウンドが殆どなく、装用感は満点に近い、レンズケア不要、という点では大変優れていると思われます。
他にも、夜1回点眼するだけで最も簡単なリジュセアミニ点眼(低濃度アトロピン)、裸眼で日中を過ごせるオルソケラトロジー、もありますので、近視進行抑制治療にご興味のある方は、お気軽に是非ご相談ください。