当院での白内障の進め方①

白内障は加齢、先天性、アトピー、糖尿病、ステロイド長期使用、外傷、強度近視、紫外線、放射線・・・など様々な要因で起きますが、一番多いのが加齢性白内障です。
白内障は、水晶体内のタンパク質が酸化することにより不溶性のタンパク質に変化し、水晶体が濁ることで、視力の低下・眩しさ・かすみなどの症状が出現します。

徐々に進行している場合は視力低下の自覚がなく、知らないうちに白内障が進行していることがあります。
白内障の手術後に「自分の顔に皺がこんなにあることに初めて気づいた」「自分の家のホコリが見えるようになり急に掃除をしたくなった」など、今まで見えなったことに全然気付かなかった、という方が実は多いです。

時々、眼軸長(眼球の長さ)が短く遠視の度数が強い方の中には隅角(角膜と虹彩の間の角度)が狭いタイプがあります。眼球内に元々スペースがないため、白内障が進行すると水晶体が膨隆し後方から押される力が強まり、更に隅角が狭くなることにより眼の中で循環している房水の流れを塞ぎ、眼圧が上がってしまうことがあります。

眼圧が上がっていることに気付かないうちに緑内障に移行したり、既に緑内障を合併していたり、将来的に急激な眼圧上昇をきたす急性緑内障発作を起こす恐れが出ることがあります。このような場合は早期の白内障の手術が必要になります。
急性緑内障発作では眼痛・頭痛・充血・視力低下・嘔気などが出現するためさすがに気付きますが、それ以外はご本人では全く気付かないことがあります。

また、徐々に白内障が進行してきて視力低下を自覚されてご受診してくださる方もいらっしゃいますが、既に進み過ぎていてもう少し前の時期の方がベストだった方もいらっしゃいます。白内障は色々なパターンがありますが、水晶体の中心の核が濁る核白内障では、進行してかなり濁ると核が固くなるので、手術中に分割した時の核の角で後方にある大事な後嚢という透明な膜を引き裂いてしまう合併症を起こすことがあります。
適度なタイミングで手術を受けて頂くことが望ましいと思います。
60歳以上になられた方や視力低下などの症状がある方は、現在ご自身がどのような状態なのかを確認して頂く目的で、一度ご受診をお勧めしています。

当院ではこれまでの経験をもとに、白内障の手術の適応やタイミングなどについてアドバイスをさせて頂きます。
また、ご質問・ご相談にもしっかり対応させて頂きますので、平日の空いているお時間(午前中・14時~15時頃)に是非ご来院ください。

→院長ブログ「当院での白内障の進め方②」では手術が必要になった場合の内容になります。引き続きご覧ください。